放射線科
当院の放射線科の紹介です。
Radiology
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放射線科について
放射線科は、放射線などを用いて検査を行う部門です。
診療放射線技師が検査、撮影、画像処理を行い、各診療科に画像情報を提供しています。
完全フィルムレス化で、院内への速やかな画像配信が可能となっています。
設備紹介
一般撮影
胸部・腹部・骨盤部・頭部・頚部・頚椎・胸椎・腰椎・手足などの単純撮影や、病室・手術室・救急処置室へのポータブル撮影、マンモグラフィ(乳房撮影)、骨密度検査を行います。
マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)
乳房を圧迫しながら撮影をします。
乳癌の検出に有効で、微細な石灰化を描出し、腫瘤影の辺縁も鮮明な超高密度画像を得られます。
乳がん検診や一般診療に用いられます。
撮影は、左右合わせて2回から4回で、1回につき、乳房が圧迫されている時間は、数十秒です。
圧迫しながらの撮影ですので、痛みを伴う事もありますが、痛みの程度には個人差があり、 まったく痛みを感じない方もいらっしゃいますし、わずかの圧迫でも痛みを感じる方もいらっしゃいます。
もしも痛みが我慢できない場合は、撮影を担当する診療放射線技師に遠慮なくお伝え下さい。
ポータブル撮影装置
病室・手術室・救急処置室などでの撮影に用いられます。
透視(造影)検査
食道、胃、十二指腸、大腸、肝臓、腎臓、膀胱などを、バリウムやその他造影剤を用いて透視、検査します。
同時に、内視鏡を使用しての治療も行うことがあります。
また、骨折時の整復にも使われます。
一般診療や人間ドック・健康診断に用いられます。
現在、広視野FPD搭載CアームX線TVシステムと汎用X線TVシステムの2台が稼働しています。
手術用ポータブル撮影装置
手術室での透視撮影に用いられます。
CT(コンピュータ断層装置)
頭部・頸部・胸部・腹部・骨盤部・手足などにX線を高速回転照射し、コンピュータ処理をして断層画像や3D画像を作ります。
造影剤を血管から注入して撮影することで、より詳細な情報を得ることができます。
脳動脈・冠動脈(心臓の動脈)・大動脈・手足の動静脈など血管系を描出し、動脈瘤や狭窄・塞栓などの検索に役立つ画像を得ることができます。
また、3D処理では、臓器や血管、骨を立体的に表示させ、診断に有効な画像を提供します。
64列MDCTが稼働しています。
MRI(磁気共鳴断層装置)
非常に強い磁場を用いて、詳細な画像情報が得られる装置です。
造影剤を血管から注入して撮影することで、より詳細な情報を得ることができます。
脳動脈・その他血管系を造影剤を用いることなく撮影することが可能で、脳梗塞の早期検出に威力を発揮します。
脊髄・靭帯・尿路などの軟部組織の描出に優れており、質的診断に有効で、骨炎症などの整形領域の診断に役立つ画像を得ることができます。
放射線ではなく磁気を利用した検査のため、被曝はありませんが検査中は非常に大きな音がします。
1.5T MRIが稼働しています。
ANGIO(血管造影X線診断装置)
大腿部や上肢の動脈からカテーテルを挿入し、頭部、頚部、肝臓などの血管を造影剤を用いて描出します。
血流状態を把握でき、血管の梗塞や狭窄の検出が可能です。
肝臓などに対する血管塞栓療法なども行う事が出来ます。
XperCT機能により、CT検査室に移動することなくCT用の画像を得ることが可能で、さらにそのデータをもとに3D再構成することでインターベンション中の手技や診断の補助・向上に役立ちます。
核医学検査
放射線を放出する放射性同位元素を含んだ薬、放射性医薬品を注射し、ガンマカメラやSPECTと呼ばれる専用の装置で撮影し、コンピュータ処理することで画像を作ります。
特定の臓器や病変によって検査薬が異なり、方法や時間も変わってきます。
脳の血流、心臓の血流、臓器の炎症、機能を知るための画像を提供します。
角度可変型デュアルディテクタガンマカメラシステムが稼働しており、
- 心筋SPECT・心臓解析
- 脳血流SPECT・GraphPlot
- ホールボディイメージング
- アシアロシンチグラフィ
- 腎解析
などを行う事が出来ます。
スタッフ紹介
当放射線科では、9名の診療放射線技師と1名の放射線助手にて業務を行っております。
- 胃がん検診専門認定技師
- 磁気共鳴専門技術者
- 検診マンモグラフィ認定技師
- 放射線管理士
- 放射線機器管理士
- 医療情報技師
- 医用画像管理士
- 臨床実習指導教員
- 放射線取扱主任者
などの資格を持った診療放射線技師が皆様の検査、撮影を担当致します。